
化学メーカーって年収低いの?
なんとかして年収上げれないのかな….。
調査データでは、研究職(化学)の平均年収は570万円とそこまで低くありません。
でも、世間では「研究職の年収は低い」と言われがちです。
ではなぜ、
- 実際の年収
- 世間の年収イメージ
に差が出てしまうのか。
その理由を徹底解説していきます。
また「研究職の年収を上げる方法↓」も研究職の視点から紹介していきます。
満足のいく研究ライフを送るためにも、ぜひ最後までご覧ください。


研究職の年収はホントに低い?


研究職の年収はホントに低いのか?
以下3つの視点から解説していきます。
研究職の年収は低い?
結論:化学メーカーの平均年収は574万円です。
この結果は、以下
- 厚生労働省
- 日本労働組合総連合会
- doda
の3つのデータをもとに算出しました。


化学メーカー研究職の平均年収(日本労働組合総連合会)→613万円
化学メーカー研究職の年収は全国平均440万円を大きく上回っています。
実データをみると、みなさんが思ってるほど研究職の年収は低くないです。
経験やスキルにもよりますが、ある程度高年収が期待できるのは安心ですね。
詳しい年収については「研究職は勝ち組なのか?」で解説しています。


40代・50代の研究職は年収低くなる?
職種によっては、40~50代の年収は低くなりがちですが…。
以下、研究職の年代別平均年収をご覧ください。
・厚生労働省「職業提供サイト」
・doda「平均年収ランキング」
ご覧の通り、年代が上がるにつれて研究職の年収も上がっています。
研究職は経験がモノをいう世界。
なので、経験年数に比例して担当業務の幅も広がります。
また年数を積むことでしか得られない経験も多く、年齢とともに年収が上がっていくのは自然な流れです。



メーカー研究職は年功序列が色濃く残っている業界職種ですね
派遣の研究職だと給料安い?
派遣の研究職を、他の職種の給与と比較してみました。
職種 | 時給 |
---|---|
研究者 | 2,116円 |
製造技術者 | 2,138円 |
全国平均 | 1,996円 |
・厚生労働省「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」
・はたらこねっと「職種別平均時給」
研究職の平均時給は1,900円台。
他の職業に比べると比較的高い傾向にあります。
研究職は派遣でも専門職扱いになるため、時給は高めに設定されていることが多いです。



もっと給与の低い研究職の求人はあると思うけど、少なくとも他の職種より給与が高いのは間違いない!
研究職の年収が低い理由は?


実データをもとにすると、研究職の年収はそこまで低くないことがわかりました。
でも実際に「研究職の年収が低い!」という方もいらっしゃいます。
その理由は以下3つ
売上に直結しづらい
研究職の仕事は会社の売上に直結しづらいです。
研究職の仕事はゼロから新しい技術を生み出すことです。毎日実験を繰り返して試行錯誤して技術化を目指しますが、そのほとんどが技術化されずに終わってしまいます。
そのため、研究で開発され技術化されるのはほんの一握りとなり、売上に直結しづらい職種になっています。
一方で
- 技術開発職
- 生産技術職
- 営業職
といった部門では、努力して成果を上げれば上げるほど、会社の利益増加につながります。
これが研究職と他の職種との大きな違いです。
研究は成果を上げてもチームの成果とみなされたり、大きな昇給の機会がなかったりと、年収があまり上がらず「年収低い」と言われる原因の一つになります。



研究は一度あたれば大きいですが、時間がかかって売上につながりにくいです
経験年数に応じて給料が上がっていく
研究職の給料は経験年数に応じて上がっていきます。
つまり
- 高難度の資格をとる
- 業務を正確にこなす
- 業務を効率化させる
これらを実現しても、給与を上げてくれる会社はほんの一握り。
上がったとしても微々たるモノです。



特許のライセンス料が入ることもあるけど、微々たるものですね
つまり新卒で入社してから10年間。
- バリバリ働きスキルを身に付けてきたAさん
- 適当にさぼりながら最低限の仕事をこなしてきたBさん
給与はほとんど変わりません。
良くも悪くも年功序列が残ってる仕事なので、若手ほど年収が低くなってしまうのが現実です。



年功序列を浸透させたのは製造業と言われていますし、なかなか無くならないでしょう
会社自体の収益性が高くない
主要化学メーカーの収益率を以下の表にまとめました。
職種 | 収益率 [%] | 売上 [億円] | 営業利益 [億円] |
---|---|---|---|
花王 | 3.9 | 15,326 | 600 |
三井化学 | 4.2 | 17,497 | 741 |
旭化成 | 5.1 | 27,849 | 1,407 |
積水化学 | 7.5 | 12,565 | 944 |
富士フイルム | 9.3 | 29,609 | 2,767 |
クラレ | 9.7 | 7,809 | 754 |
信越化学 | 29.0 | 24,149 | 7,010 |
化学メーカーの収益率は1桁台で、他業界に比べて収益率が高くありません。
メーカーには工場の設備や原材料、輸送費など様々なコストがかさんでしまうため、収益率が低くなっています。その結果、企業は社員に報酬として還元することができず、研究職も給料が低くなっています。



一方、コンサル業界は収益率20-30%くらいあるので、その分社員に還元されて、高年収の人が多いですよね
研究職の年収を上げる方法





研究職は頑張っても年収が上がりにくいのか…。
大丈夫。研究職でも年収アップは可能です。
主に研究職の年収を上げる方法を3つ紹介します。
勤続年数を増やす
研究職の年収を上げるには、勤続年数を増やす必要があります(当たり前ですが)
メーカー研究職は年功序列の企業が多く、勤続年数に応じて年収は上がります。
管理職になれば年収も格段にあがるため、その時期までグッと堪えるというのも選択肢としてはアリです。
ただし
- 希望年収に到達するまで時間がかかる
- 希望年収に到達できるか分からない
といった不安もあります。
目安として「上司がどのくらいの給与をもらっているか」で考えるのがおすすめです。
上司の年収が数年後のあなた年収である可能性は十分高いです。
逆に
- 上司の年収でも満足できそうにない
- 手っ取り早く年収を上げたい
といった方は、別の手法で年収アップを狙うのが得策です。
上司に直接年収を聞きづらいときはこちらがおすすめ
→OpenWork
意味のある資格を取得する
研究職の年収を上げるには、意味ある資格を取得しましょう。
以下の表をご覧ください。


内定者の特徴をみると
- 実務経験
- 資格
- 英語
などが求められています。
資格に限定すると
- 危険物取扱者甲種
- 技術士
- TOEIC
などが挙げられますね。
これらを全力で狙っていきましょう。



「毒劇物取扱責任者」「化学分析技能士」「特定化学物質作業主任者」とかはいらないの?
たしかにどの資格も、知識としてはタメになりますが…。
これらが直接研究職の年収アップに繋がるかといえば、答えはNOです。
評価において大切なのは、多くの研究職が認知している資格で証明すること。
これが超重要です。
なんでもかんでも「仕事に関連するから!」と資格コレクターになってしまっては回り道です。
無駄を省き、ホントに必要な資格だけを目指し効率よく年収アップを目指しましょう。



意味のある資格をまとめたので、チェックしてください


転職する
研究職で一番手っ取り早くかつ確実に年収をアップする方法が「転職」です。
実際に同じ会社で働き続けていても
- 資格を取っても手当がない
- 実力を評価してくれない
といった会社は非常に多い。
これは年功序列が残っているというのも大きいでしょう。
だからこそ、実力を評価してくれる会社へ転職するのが一番手っ取り早いです。
実際、高年収研究職プレイヤーのほとんどが転職を繰り返しています。
研究職で年収アップしたい方は、ぜひ転職を検討してみてくださいね。
ちなみに転職するなら、無料でサポートが受けられる転職エージェントの利用が必須です。
特に「JACリクルートメント」がおすすめなので、ぜひ無料相談だけでもしてみると世界が変わりますよ。
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研究職の年収に不満がある方へ





でもボクなんかが転職しても年収があがるのかな…。
こういった方は、ぜひ自身の市場価値を確認してみてください。
市場価値の確認方法は超簡単。
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つまり「気づかないうちに経験は溜まってるのに、見合った報酬をもらっていない」という方が多いんです。
だから年収に少しでも疑問や不安のある方は、転職エージェントを頼るところから始めてみてください。
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相談したら絶対転職しないといけない!ってわけじゃないから安心してね〜相談だけでも全然OK!
【まとめ】研究職はやり方次第で年収上がります
研究職の年収は実データを見るとそこまで低くありません。
ただ、以下のような理由から「研究職の年収は低い!」と言われているのも事実です。
でも安心してください。
研究職の年収はやり方次第で誰でもアップできます。
特に効果があるのは「転職する」こと。
年功序列で評価されづらい研究職では、ずっと同じ職場にいるのではなく
「スキル・経験を積む→それを評価してくれる会社へ転職する」
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「今の経験だとまだ年収アップは難しいかな…」
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最後までお読みいただきありがとうございました。
本サイト『化学業界の歩兵』では、研究職で楽しく働くための情報を発信しています。
よければ他の記事も参考にし、楽しい研究者ライフを送るための判断材料にしてください。






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