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【理系学生のための就活サイト】化学メーカーで研究したいなら大手か中小か?大手企業をおすすめする3つの理由

はじめまして。私(@hoheikun_cheme)は、大学院卒業後に化学メーカー技術開発職として働いています。

化学メーカーの技術職や研究開発職を志す理由のひとつに、「研究を仕事にしたい」という強い想いがあるでしょう。しかし、その夢を実現するにあたり、大手企業中小企業のどちらを選ぶべきか迷う人も多いのではないでしょうか。

本記事では、研究職・技術職を目指す方に向けて、大手企業と中小企業の違いを詳しく比較し、それぞれの特徴やメリットを解説します。あなたにとって最適な選択肢を見つけるための参考にしてください。

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研究に使える時間は大手企業の方が多い

大手企業は担当の業務のほかに、雑務が多いと言われています。大手特有の雑務の特徴として、以下の3つが挙げられます。

承認ルートが多い

謎のローカルルールがある

たらい回しが発生する

大手の方が雑務が多く見えますが、中小の方が研究に使える時間が増えるとは限りません。その理由は業務の分担にあります。

大手では研究、技術担当は担当業務以外は行いません。しかし、中小企業では、他部署の仕事を兼務することが頻繁にあります。研究、技術ができることで、次のようなことが起こってしまいます。

営業の代わりに自社製品をプレゼンして交渉してくる

製造現場の欠員に対してフォロー要員として入る

製品トラブルの原因を逐一調査する

中小は人数が足りないため、トラブルが続くと途端に仕事がまわらなくなってしまいます。そのため、一通りの業務内容に理解があり、仕事を止めても支障をきたしづらい技術者に皺寄せがきます

大手と中小では情報量が圧倒的に違う

研究、技術者としてのレベルを高めるには、専門分野のトレンド、幅広い知識、技術者同士のディスカッションに触れ続けることが必要です。

社内の情報量が桁違い

社内の情報量は扱うテーマ数×技術者の数で測られますが、大手企業の方が桁違いに多いです。中小企業は従業員数と社内の情報量の両方が少ないです。

歩兵くん

中小企業では技術者が5人程度ということも

中小企業では各人の担当は顧客や細かい用途の差はありますが、基本的に全員同じ製品を担当します。そのため、必然的に似たような技術の話になってしまいます。しかし、今勤めている大手企業は技術者は1,000人以上います。

様々な専門分野のある人と議論しているうちに自然と技術者の感性が磨かれていきます。技術者の数自体は所属する部署による格差はありますが、大手企業では、大部分の技術情報にアクセス可能です

歩兵くん

様々な専門分野を持っている人がいるのは
視野が広がりますよね

社外の情報を手に入れやすい

大手企業は外部の情報を取りに行く土壌が形成されています。

社外を聞きにいける

書籍や電子ジャーナルが豊富にある

外部から大学教授、技術者を読んで講義をしてもらえる

中小では、技術的見地を広げるという理由だけではなかなかセミナーにいけません。お金がかかる上に時間を割いてまで行くならそのぶん仕事すれば、という話になるんですよね。

一方で、大企業では人材育成の意識が強いため、年〇回はセミナー、学会に行って来いと言われたりします。常日頃から最新の技術を取り込むことで質の高い研究が出来ることをわかっているからこその文化です。

歩兵くん

研究、技術開発を行うには新しい知識にふれることは大事ですよね

研究に使えるお金も段違い

研究というものはとにかくお金がかかります。研究用の設備、材料、人員とか言い出したらキリがありません。当然、お金を使える方が開発の質も効率も高くなりますが、ここでも格差が出てしまいます。

研究用設備や機器は露骨に差が出る

研究に必要な機器は安くても十数万、高ければ数千万もするものがザラにあります。中小企業だと高価な機器にはとても手が出せず、購入できる機器は必要なものに限られます。

大学に分析機器を借りに行くこともあるほどです。その点、大手企業なら有効性と費用対効果さえクリアできれば買えます。

特に画像解析系の機器はアップデートが激しく、最新版だと解像度や測定スピードが雲泥の差ですね。

歩兵くん

研究用の設備は、1千万円代も多いですからね

業務委託という発想の有無

大手企業ならではの考え方として、業務委託があります。大企業はコスト意識の考え方に開発効率があります。

研究補助として人を雇える

外部の大学と共同研究が可能

分析の委託が可能

上記のような選択肢があるのは大手企業ならではです。

お金があるから新しいことにチャレンジできる

お金があるからこそ新しい研究にチャレンジができるという面はあります。大手企業はいわゆる会社体力が高いため、新規事業の失敗をある程度許容できます。そもそも研究はやれば必ずうまくいくものでもありません。

そしてうまくいくと新しい設備が必要になることもあります。その時に投資ができるか?という観点からも、やはりアイデアだけでは研究に限界が来ます。中小企業だとできるチャレンジの回数も、内容も狭まってしまいます。

まとめ

研究するなら、大手、中小のどちらかというテーマで書いてきました。私の意見では、大手企業一択です。しかし、自分の気になる製品を携わっている会社が、その中小企業にしかないという場合は、その会社を選ぶべきです。

また、大手企業であれば、人事異動により研究、技術開発にすら携われない可能性もありますし、その会社で希望する製品に携われないこともあります。

歩兵くん

よりよい環境で働きいのであれば大手企業ですね

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