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【理系学生のための就活サイト】化学メーカーはホワイト企業なのか?化学業界がおすすめな理由を現役社員が解説

残業が少なくて休みがとりやすく、さらに給料が高い・・・そんなホワイト企業での働き方に憧れはあるものの、競争倍率が高くて入社が難しいのが現状です。

でも、知られざる隠れたホワイト企業が多い業界があるって知ってましたか?それが化学メーカー・化学業界です。私自身も東証プライム市場の化学メーカーで働いていますが、絵に描いたようなホワイトぶりです。

化学メーカーでの筆者の待遇

・20代中盤で年収500万円以上
・ほぼ残業ゼロ、サービス残業なし
・土日祝日は休み、自由に有休が取れる

化学メーカーはほかの業界に比べて知名度が低く、競争倍率も低めなのがポイントです。

そこでこの記事では、

この記事を読んでわかること
  • 化学メーカーで働くことの魅力
  • 化学メーカーの動向
  • 化学メーカーへの就職方法

について解説します。ホワイト企業で働きたい人にとって有益な内容になっていますので、ぜひ読み進めてください。

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化学メーカーの魅力は安心して働ける環境にある

ホワイト企業の定義は色々ありますが、概ね以下の3点に集約されます。

・待遇がいい(年収・福利厚生・労働時間)
・会社の業績がいい
・働きやすい制度や風土が整備されている

それぞれ解説していきます。

化学メーカーは待遇がよく安心して長く働ける

ホワイト企業の待遇と聞いて気になる部分といえば、以下の3つでしょう。

・給料がどれくらいあるか
・無理なく働ける企業かどうか
・長く働ける企業かどうか

そこで、化学メーカーの待遇を外部データベースや資料からまとめてみました。

項目全国平均就職四季報記載 化学メーカー
平均年収443万円844万円
平均年齢44.9歳43.6歳
平均勤続年数12.6年16.5年
離職率10.9%2.3%
有給取得日数10.1日14.2日
平均残業時間20.8時間/月16.7時間/月

全国平均に比べて、化学メーカーの待遇の良さが光ります。

特筆すべきは定着率で、平均年齢が全国平均よりも若い割に勤続年数が長いことがわかります。さらに離職率は驚異の2%台!

2021年度・離職者が少ない大企業ランキングでもトップ100社中25社が化学メーカーで占められており、化学メーカーが安心して長く働けるということがデータで裏付けられていますね。

日本の化学メーカーは業績が安定しているところが多い

日本の化学メーカーは業績が安定しているところが多いですが、その理由は製品の競争力が世界的に見て高いからです。

化学製品を大きく分類すると基礎化学品と機能性化学品に分かれ、トレンドが完全に二極化しています。

エチレンやベンゼンなどを代表例とする基礎化学品は規模と効率がものをいうビジネスであり、島国で資源に乏しい日系メーカーは苦戦しています。世界の化学メーカー売上Top50にランクインしている日系メーカーが少数なことからもうかがえます。

一方、機能性化学品は個々の市場規模は小さいものの、世界シェア60%以上の材料が70種類と高いシェアを取っています。

下の図に各製品における日系企業の世界シェアと世界市場の規模を示しています。

経済産業省資料より引用

炭素繊維、シリコンウエハー、フォトレジストなど、日系メーカーが世界シェア首位をとっている材料も数多くあり、まさに日本のお家芸といえます。

機能性化学品は文字通り機能を、ひいては技術を売るビジネスモデルのため、安定して高い利益が見込めるのです。

従業員を大切にする風土がシステムとして構築されている

ホワイト企業が働きやすいのは穏やかな人が多いからと言われています。それはなぜかというと、従業員を大切にするための制度や風土が整備されているからです。具体的には、

・働き方の制度 : フレックス制度やテレワーク制度の整備
・ワークライフバランス:有給休暇の取得を奨励
・各種支援:健康管理やストレスケアのプログラム、研修やキャリアアップ支援

・風土:上記3点を積極的に推進する風潮

など、働きやすい土台がしっかりしています。そりゃあ穏やかな人が多くなります。

歩兵くん

メーカー技術系には落ち着いた人が多いですね

業界研究で化学メーカーを知る

つぎに、どういった企業を化学メーカーと呼ぶのか、また化学メーカーにはどのような企業があるのかを説明します。

化学メーカーは一般に「化学反応を利用して製品を作っているメーカー」と言われます。特に、下図の赤囲みのような製品を作っているメーカーを指すことが多いです。

出典:化学産業の現状と課題(令和3年・経済産業省資料)

化学メーカーの業態は主に

・サプライチェーンの上流から下流までを広く取り扱う総合化学メーカー
・特定の製品群に特化しているメーカー

の二種類に大別され、主要企業を製品群別に記載したのが下図になります。

出典:石油化学産業について(経済産業省)

化学メーカーは知名度が低い会社が多いため、どこがいい会社なのか正直よくわからないという人も多いと思います。そこで、現役社員の視点から化学メーカーの優良企業をピックアップしました。ぜひ参考にしてください。

化学メーカーへの転職は追い風が吹いている

化学メーカーは長らく新卒一括採用を進めてきましたが、ここ数年で明らかに中途採用者を増やしています。その理由として3点挙げられます。

・若年~中堅層の雇用流動化に対応したい
・人材の年齢構成に偏りが出ないようにしたい
・自社にいない人材を取り込みたい

まとめると、社内外で雇用流動化の機運が高まっているのに加えて、自前主義に限界がきているのが原因です。化学メーカーへ転職したい人にとっては確実に追い風が吹いています。

歩兵くん

JTCの化学メーカーも徐々に変革のときがきているようです

そんな化学メーカーへの転職は、基本的には異業界同業種転職になります。業界経験はさほど問われないものの、業種によって必要なスキルは大きく異なります。

・研究開発職はスキルのマッチングが最重要
・製造オペレーターは唯一業種未経験でも可能
・その他の職種(営業・生産管理・事務など)は経験者採用のみ

確かに特殊なスキルが必要になることが多い業界ではありますが、極端に転職が難しいわけでも、いったん入ったら化学メーカー以外の選択肢がなくなるわけでもありません。

化学メーカーへの就職にはエージェントの利用がおすすめ

就職活動の方法はいくつかありますが、効率よく進めたいのならエージェントを使うのがおすすめです。エージェントを利用するメリット・自分の能力やスキルにマッチした求人を選んでくれる

・企業とのパイプがあるため、応募先の情報が入手できる
・日程調整や面接練習などのサポートが受けられる
・内定後の年収など心理的にやりづらい交渉もしてくれる

エージェントを使うことで就職活動に集中できるうえ、ほとんどのサービスは無料なため使わないと損です。そんなエージェントをうまく利用するコツは、希望する職種に合ったサービスを選ぶこと。

化学業界は裾野が広いため働けるチャンスがある

ここまで化学メーカーについてオススメしてきましたが、世の中には化学業界よりも給料が高い業界が他にあるのは事実です。。

ですが、いくら給料が高い業界があってもそこで働けなければ意味がありません。

そこで、産業別の労働者人口を見てみましょう。

製造業は2番目に労働者人口が多い業界です。

さらに、化学業界は製造業の中で5番目に労働者人口が多く、100万人近くの方が従事している業界になります。

中分類の業界でこれだけ裾野が広いということは、働けるチャンスがあるということですよ。

化学業界に転職してホワイト環境を手に入れよう!

以上、化学業界についての様々な情報を紹介しました。

メリット・デメリットの両面から見ても、化学業界はホワイトで働きやすい環境が整っていると考えています。

この記事を読んで一人でも多くの方に化学業界を持ってもらい、転職によりホワイトな労働環境を手に入れられることを祈っています。

歩兵くん

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