はじめまして、私(@hoheikun_cheme)は大学院を卒業後、化学メーカーで研究職をしています。
そんなわたしも、就活生時代は企業の化学メーカーの研究職の方が研究所でどのような働き方をしているか、ほとんどイメージが出来ていませんでした。そのため、化学メーカーに入ればどのような働き方になるのか不安で仕方ありませんでした。
大学の研究室では、朝から晩まで 実験漬けの毎日 だった方も多いでしょう。しかし、企業の研究所では 工場と連携しながら研究を進めたり、複数の業務を同時にこなしたり することも珍しくありません。
では、実際に 化学メーカーの研究職はどんな働き方をしているのか? やりがいは何なのか?現役社員の視点から、リアルな姿をお届けします!

理系就活生の助けとなれば、うれしいです
化学メーカー研究職の働き方
化学メーカー研究職のやりがい
こちらの記事も参考にしてください!


化学メーカー研究職の1日





実験がある日の1日のスケジュールの例を示します
化学メーカー研究職の1日
6:30 起床・朝食
7:30 通勤
8:30 出社・就業
8:30〜9:00 メールチェック・雑務
9:00〜12:00 実験
12:00〜13:00 昼休み
13:00〜17:00 データ整理、資料作成
17:00 退勤
18:00 帰宅・夕食
19:00〜23:00 自由時間
23:00 就寝


化学メーカー研究職のやりがい3選



私は研究所に所属していますが
技術開発職のような仕事をしています
顧客の要望に研究開発力・技術力で応える
スケール・値段の大きな仕事に携わることができる
チームで研究開発に取り組める
顧客の要望に研究開発力・技術力で応える
研究開発職はお客様のニーズに応える技術を生み出す仕事です。多くの場合、事業部から求められる技術や目標が提示されており、方向性が明確になっています。
そのため、「ユーザーが自社製品に何を期待しているのか」が分かりやすく、ゴールがはっきりしているのが特徴です。基本的にはコストを抑えつつ目標スペックを超えることが求められ、それを達成できたときに製品が採用されます。明確な目標に向かって技術を磨き、形にできます。そんな達成感とやりがいを感じやすい職種です。



どのようなことをすればいいのか明確にわかりやすいので
やりやすい仕事といえるかもしれません
スケール・値段の大きな仕事に携われる
普段、研究所での仕事はラボスケールで行われるため、その規模は大きくありません。
しかし、工場での試作試験では生産設備を使用するため、巨額の資金が動きます。私の場合、1回の試作試験に500万円もの費用を投じています。
さらに、研究開発により新しい製品が生み出され、事業部の狙い通りに販売されれば、多額の利益を生む可能性があります。自分の仕事が何千万、何億円もの売上に繋がるとき、これほどのやりがいを感じる瞬間はないでしょう。



わたしも年間1億円程度の利益を生み出す仕事をしています
チームワークで研究開発に取り組める
化学メーカーの研究と大学での研究、最大の違い前述の「スケールの大きさ」です。
大学では 個人での研究が中心 ですが、企業では 一人でできることには限界があります。 だからこそ、生産部・品証・事業部・営業など、さまざまな部署と連携しながら、チームで挑戦 していかなければなりません。



仕事はひとりでするものではなく
1年目のときは、チームでするのだと実感しました
普段は研究所で実験室レベルの試験を行っていますが、時には工場に出張し、生産機スケールでの試作試験に挑むことも。その際は生産部や工場の作業員と密に連携しながら進める必要があります。
自分の考えややりたいことを的確に伝えなければならず、難しさも伴います。しかし、意図が伝わり、作業がスムーズに進んだときの達成感とやりがいは格別です。



シフト作業員の方は研究職とバックグラウンドが大きく違うため、
作業内容を伝えるのは広い視野で伝える必要があります


まとめ
化学メーカー研究職のわたしの、「とある1日のスケジュール」と「化学メーカー研究職のやりがい」を紹介しました。
この記事を参考に、化学メーカー工場における研究職のリアルを体感いただければ幸いです。ここまでご一読ありがとうございました。もしよろしければ他の記事もご覧いただければ嬉しいです。



先人と同じ悩みはここで解決しておこうぞ




コメント