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【現役社員が図解で解説】化学メーカーの職種一覧を紹介!研究職と開発職の違いはここ

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はじめまして。私(@hoheikun_cheme)は、大学院卒業後に化学メーカー研究開発職として働いています。

就職や転職で化学メーカーにはどんな職種があるのかと疑問に思ったことはありませんか。

  • どの職種が年収高い?
  • どの職種がワークライフバランス取りやすい?
  • 海外駐在できる職種はどれ?
  • 今の職種に不満があればどうすればいい?

この記事を読めばこれらの疑問はすべて解決し、化学メーカーの職種に対する不安は一気に解消できますよ。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事を書いている人

京都大学院卒

現役化学メーカー研究職

化学メーカー転職市場を熟知

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化学メーカーの職種一覧

化学メーカーの職種一覧で紹介します。各職種は本社・工場・研究所で上記のように振り分けられています。

文系出身者が本社勤務が多く、理系出身者は工場・研究所で働くケースが一般的です。ただし、理系出身者も年次によっては本社で業務に携わることがあります。詳しくは「化学メーカーのキャリアパス」をお読みください。

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理系職種仕事内容メリットデメリット
研究新たな技術をゼロから生み出す専門性が身につく成果が出るまでに時間がかかる
開発新製品を開発する開発した製品が世の中に出回る研究と生産の板挟みになりがち
研究企画市場調査により研究テーマを創出する事業的視点が身につく自分自身で研究できない
知的財産研究が作った特許の権利化を行う知識の汎用性が非常に高い技術+経営+法務の幅広い知識が必要
生産製品を安定的に製造する忙しさが一定繰り返し作業が多い
生産技術生産工程の効率化、トラブル対応海外拠点で勤務ができるトラブル時に深夜に会社に呼び出される
品質保証製品の品質を管理する社会的使命が高い問題があるときにしか目立たない
技術営業顧客に対する製品の技術サポート開発も営業に携われる顧客先への出張が多い
工務・保全工場の修理や機器改造を行う機器知識が豊富で転職しやすい突発的な対応が多い

後ほど、「化学メーカー職種の仕事内容」は詳しく解説しますが、大まかにはこのような違いがあります。

それぞれの職種にはメリット・デメリットがあるため、自分にあった職種を選択しましょう。

もし今の職種に不満なら、転職を視野に入れましょう。

転職できる職種に関しては、転職エージェントに相談することで超簡単にわかります。

職種によっては「年収100万円以上アップできそう」といった結果もよくある話です。

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化学メーカー各職種の関係性

化学メーカー各職種の関係性

1. 営業職は顧客と契約を成立させ、案件を受注します。

2. 営業職は研究・開発職に対して所望のスペックを満たす製品の開発を依頼します。

3. 研究・開発職は基礎研究をもとに製品化した後、工場で量産化します。

*研究・開発で生まれた特許や論文は、知的財産部と連携して権利化します。

4. 生産部は製品の製造を行う。

*生産技術職は工程で発生するトラブルに対応し、工務・保守は設備の点検を担当します。

*品質保証は製品が安全であり、規定されたスペックを満たしているかを確認します。

5. 製品を顧客に納入し、技術的なアフターフォローは技術営業が支援します。

歩兵くん

1つの製品を作るために様々な部署が関わりあって製造している訳ですね

工場内は上記のような体制で構成されています。

各事業ごとに生産、生産技術、品質保証、技術営業が配置されています。これとは別に、工場直属の工務・保全が各事業の生産工程の点検や保守を担当しています。

各研究所ごとに各研究職、開発職、システム開発職が配置されています。それとは別に知的財産部が各研究所の特許を権利化の支援しています。

歩兵くん

各研究所は研究開発の意見交換のため交流が活発です

気になる化学メーカーの月収はこちら

化学メーカー職種別の仕事内容

研究職・開発職

研究職・開発職は新しい製品を生み出す部署です。

会社の競争力向上のためには、新製品の開発が必要不可欠なので、大きな期待が寄せられる部署でもあります。

歩兵くん

研究職と開発職は一緒くたにされがちですが、少し違いがあるので解説します

研究職はゼロからイチを生み出す仕事です。

営業職からの情報をもとに、自社の事業に関連する技術を市場調査し、その実現に向けた研究を進めます。

一見すると「実用性が低い」と思われる研究から有用な発見が生まれることもあるため、未解明の理論に関する長期的な研究も重要な役割を担います。

まったく新しい技術や製品を生み出すには時間を要するため、すぐに成果を求められることは少なく、事業化までに10年以上かかるケースも珍しくありません。

歩兵くん

研究職は大学時代の研究似ており、イメージしやすいと思います

開発職は既存の技術を用いて新製品開発を行う仕事です。

研究職が生み出した基礎技術は実験室レベルなので、それを工場で量産できるようスケールアップを検討するのが開発職の役割です。

また、営業職が顧客から要望を受けた際には、開発職がそのニーズに沿った製品開発を担当します。こうした案件型の開発は大きな収益が見込める一方で、納期までに完成させる必要があるため、スピード感が求められます。

歩兵くん

研究職と開発職の違いを詳しく紹介しているのでこちらの記事をご覧ください

知的財産部

知的財産部は、研究職や開発職が生み出した技術を特許として権利化し、会社の資産とする部署です。

特許の目的は、新しい技術を保護して他社による模倣を防ぐことで、企業の競争力を高めることにあります。

知的財産部は研究職・開発職とは別の組織に属し、特許権利化の専門部署として機能しています。そのため特許に関する知識が豊富で、研究職や開発職から特許の書き方や権利範囲について相談を受けることも多くあります。

歩兵くん

知的財産部は「知財部」とも言われます

生産技術職

生産技術職は、生産工程で発生するトラブルへの対応や、海外工場の立ち上げを担う部署です。

生産現場では日々トラブルが発生します。

例えば、配管のつまりやボルトの破損といった小さいなトラブルから、生産設備が停止するような重大なものまで多岐にわたります。生産技術職はこうした問題に迅速に対応し、生産工程を円滑に維持する役割を担います。

トラブルのときは現場作業員の方の力が必要となるので、生産技術の方は毛嫌いせずに現場のおっちゃんと普段から仲良くすることが大事です。

また、生産技術職は海外工場の立ち上げにも関わります。その際には、普段培った工程の知識を最大限に活かし、トラブルが起こりにくく安定操業できる工程を構築することが求められます。

歩兵くん

生産技術職の方は夜中の呼び出しや海外駐在があるため
頭があがりません

工務・保全

工務・保全は工場の修理や機器改造を担う部署で、建設・エンジニアリングに近い業務を行います。

研究や生産部門とは独立しており、工場全体のトラブル対応を担当します。そのため、生産技術や生産部門では対応が難しいトラブルが発生した場合、工務・保全が対応にあたります。

また、化学メーカーでは化学物質による環境負荷が懸念されるため、周辺の土壌や河川を守る目的で工務・保全が排水管理を行うことも重要な役割の一つです。

歩兵くん

工務・保全は工場全体の縁の下の力持ちですね

生産

生産部はメーカーの中核となる製品を実際に製造する部署で、企業によっては「製造部」と呼ばれます。必ず各事業に設置されており、勤務地は工場です。

生産部には、製品を安定した品質で継続的に生産することが求められます。

生産技術職との違いは

  • 生産部・・・・・安定的に製品を製造する
  • 生産技術職・・・工程の効率化、トラブル対応、工場の立ち上げ

といった違いがあります。

生産部の大半は現場作業員(オペレーター)で構成されており、工場内で原料の仕込みや設備の運転・管理を担当しています。

一方、総合職として生産部に配属された場合、経験を積んだのちにオペレーターを指導・監督する管理者の役割を担うことになります。工場は24時間稼働しているため、夜間や休日に作業員だけでは対応できないトラブルが発生した際には、管理者が呼び出されて出社し対応するケースもあります。

歩兵くん

どの職種の人もシフト実習では必ずお世話になるのが生産部です

品質保証

品質保証部は、製造された製品の品質を管理する部署です。

製品が規定されたスペックを満たしているかを検査し、基準を満たしていれば出荷、基準を外れていれば不良品として扱います。

さらに、スペック外の製品が発生した場合には、その原因を調査し、再発防止や品質改善に取り組みます。

また、新製品が開発された際には、安全性や性能が基準を満たしているかを確認し、市場に出せるかどうかを判断する役割も担っています。

歩兵くん

品質保証は「品証」と略されることもあります

技術営業

技術営業は、その名のとおり「技術職」と「営業職」の要素を兼ね備えた部署です。

営業職が主に顧客へ製品の魅力を伝え、契約を獲得するのに対し、技術営業は納品後の技術的サポートを中心に担当します。

そのため、技術営業には理系出身で開発経験を持ち、製品知識に精通した人材が多く配属されています。

また、顧客の現場で直接対応することが多いため、出張の頻度が高い点も特徴です。

歩兵くん

他の技術職に比べて顧客先に出ることが多いので明るい人がなることが多いですね

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化学メーカー研究職がおすすめ

化学メーカー研究職で働くことには大きなメリットがあります。

  • 開発した製品を世に送り出せる
  • 大規模な設備や潤沢な資金を使える
  • ワークライフバランスが取れる

正直、私からしたら最高の職場です。

化学メーカー研究職のメリット・デメリットについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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化学メーカー研究職のキャリアパス

化学メーカーでは研究職をおすすめしましたが、研究職として入社しても、その後はさまざまな部署を経験しながらキャリアを重ね、昇進していきます。

化学メーカー研究職のキャリアパスの1例を紹介します。

化学メーカー研究職のキャリアパス

1-10年目(25-35歳)

研究開発職で基礎研究・製品開発をする。

11-15年目(36-40歳)

生産部に異動し、製品の管理を行う。管理職に就任する。

16-18年目(41-43歳)

海外工場の立ち上げの支援をする。

18-20年目(44-45歳)

帰国し課長に就任する。

21-23年目(46-48歳)

事業部に異動し、本社で勤務する。

24-29年目(49-55歳)

部長に就任する。

30年目-(55歳-)

役員に就任する。経営に携わる。

新卒で入社して同じ会社を勤め上げた場合は、研究職→開発職→生産部→海外駐在→課長→事業部→部長→役員の流れが多いと思います。

年収1,000万円を超えるのは管理職となる40歳前後、年収2,000万円となるのは役員となった55歳前後です。

しかし、「こんなに待てない」と思う人も多いと思います。

そんな場合は転職をして年収アップを目指しましょう。

市場価値に関しては、転職エージェントに相談することで超簡単にわかります。「市場価値を確認したら年収100万円以上アップできそう」といった結果もよくある話です。

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化学メーカー職種に対するQ&A

年収の高い職種はある?

どの職種も同じです。

大手化学メーカーの場合、年功序列が採用されていることが多く、職種による差はありません。

研究職の場合は特許を書いてライセンス料が得られることや、生産技術職が海外駐在中に海外手当をもらえるといったことがあるくらいです。

どの職種がワークライフバランス取りやすい?

研究職です。

研究職の残業時間は20時間(出典 : doda)と比較的少なめです。

生産工程を持たないので、急なトラブル対応のために休日出勤することもないので、非常に働きやすい職種です。

海外駐在できる職種はどれ?

生産技術職です。

海外に工場を展開する場合、生産技術職が立ち上げの業務にあたります。

私の周りでは、2-3ヶ月から3年程度の駐在が頻繁にある人もいます。

今の職種に不満があればどうすればいい?

「人事異動」か「転職」です。

人事異動は不満があっても最低でも3年は待たねばならず、時間がかかります。

一方、転職であれば半年で可能です。

転職エージェントには無料相談可能なので、現状に不満があるこの機会に登録してしまいましょう。

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まとめ

一括りにいっても化学メーカーには様々な職種があります。自分にあった職種を探してください。

もし自分に合う職種がわからない場合は、転職エージェントに無料相談してみてください。

おすすめの転職エージェント』に相談すれば、自分にあった職種をみつかること間違いなしです。

完全無料で利用可能

最後までお読みいただきありがとうございました。


本サイト『化学業界の歩兵』では、研究職で楽しく働くための情報を発信しています。

よければ他の記事も参考にし、楽しい研究者ライフを送るための判断材料にしてください。

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